
はじめに
2025年6月13日に正式発売を迎えたMagic: The Gathering(MTG)のコラボセット「FINAL FANTASY」ですが、その前週の先行販売よりトップレアカードの激しい相場変動や買取の殺到による一時的な買取停止などが起きていました。
本ブログでは当たりランキングを作成しており、その情報から特に値動きが激しかったシングルカードの価格変動を振り返りたいと思います。
なお、本記事は今後の新製品においてカードを買うタイミングを見極めるための参考資料として作成をしております。特定のショップや個人を非難する意図は一切ございません。ご理解いただいたうえでお読みください。
(できれば買取価格やより細かい相場情報を抑えられていれば良かったのですが、詳細な分析をするには少し情報が不足している感があります。ご理解いただけますと幸いです。)
相場振り返り:魔女、ヤ・シュトラ・ルル

まずはサージ・foil版「魔女、ヤ・シュトラ・ルル/Y’shtola, Night’s Blessed」です。
このカードはキャラクター・イラスト人気があり、定価4,620円のコレクターブースターから約0.12%の確率でしか出てきません。
相場の動きは以下です。
日本語版 | 英語版 | |
予約時点 | ¥200,000 | ¥100,000 |
6/7時点 (先行販売翌日) |
¥300,000 | ¥200,000 |
6/10時点 (先行販売4日後) |
¥150,000 | ¥100,000 |
6/14時点 (正式発売翌日) |
¥100,000 | ¥90,000 |
日本語版の値動きが特に激しく、6/7時点で30万円まで上がった後、その3日後には半分まで落ちています。
英語版についても6/7時点で一時的に値上がりをしていますが、結果的には予約相場程度に落ち着いています。
相場振り返り:大召喚士、ユウナ

次にサージ・foil版「大召喚士、ユウナ/Yuna, Grand Summoner」です。
このカードも定価4,620円のコレクターブースターから約0.12%の確率でしか出てきません。
相場の動きは以下です。
日本語版 | 英語版 | |
予約時点 | ¥200,000 | ¥100,000 |
6/7時点 (先行販売翌日) |
¥250,000 | ¥200,000 |
6/10時点 (先行販売4日後) |
¥90,000 | ¥70,000 |
6/14時点 (正式発売翌日) |
¥80,000 | ¥70,000 |
こちらについても日本語版の値動きが激しく、6/7時点で25万円まで上がった後、その3日後には1/3近くまで落ちています。
英語版についても予約相場を下回る金額で最終的に落ち着いています。
相場振り返り:リスティックの研究

最後にfoil版「最後まで…/Stay with me(リスティックの研究/Rhystic Study)」です。
このカードは前の2枚と少し性質が違い、過去のカードをFFのイラストで再収録したものとなっています。このカードもコレクターブースターから0.2%程の確率でしか出てきません。
相場の動きは以下です。
日本語版 | 英語版 | |
予約時点 | ¥140,000 | ¥120,000 |
6/7時点 (先行販売翌日) |
¥160,000 | ¥140,000 |
6/10時点 (先行販売4日後) |
¥120,000 | ¥100,000 |
6/14時点 (正式発売翌日) |
¥65,000 | ¥100,000 |
こちらのカードは前の2枚とは性質の違う値動きをしていますね
日本語版については前の2枚ほど大幅な値上がりはしておりませんが、最終的には半分ほどまで価格が落ちています。
一方、英語版については高い水準で比較的安定した相場となっています。
何より、このカードは日本語版と英語版の価格が逆転しています。これは、アメリカで人気の統率者という遊び方において、前の2枚以上に汎用性の高いカードであるためと推察されます。(ただし、前にこのカードが収録された際は日本語版の方が高額となったため、この後また逆転するかもしれないですね)
簡単な分析
※一般コレクターがよくある話をするだけなので読み流す程度でお願いします。
やはり発売当日・翌日は「欲しいカードにはいくらでも出せる人」が多いため、相場が急激に上がる傾向にあると思います。(※)
一方でカードショップ側は20万円で売れれば次は25万円、25万円で売れれば30万円と販売価格をあげていくことになります。(※)
そのため、最初期は相場が跳ね上がるものの、「欲しいカードにはいくらでも出す人」が買い切った後に一気に相場は落ちているように見えます。
※欲しいカードにいくらでも出せる方は勿論のこと、従業員への給与支払いやビジネス拡大を目指すべきカードショップが価格を上げるのは非難できないと考えています。批判の意図はありません。
また、他のカードゲームにおいてはメルカリなどの個人間取引プラットフォームにて仲間内で売買を続け、不正に価格を吊り上げる行為が報告されておりますが、個人間取引よりカードショップでの取引が重要視されるMTGではあまりそのような動きは見られませんでした。
■メルカリ

高額取引実績を見ても、カードショップ以上の価格での取引はあまり見られませんね。
上記の価格変動は実はFFコラボ以外のセットでも見られるのですが、今回はFF自体の人気と相まって顕著にみられました。
過去には「ブルームバロウ」というセットで一時期25万円程まで価格が上がったカードがありましたが、現在は10万円前後まで相場が落ち着いています。
世界的人気ゲームとのコラボである今セットのカードも1週間ほどで10万円前後まで落ち着いたことを考えると、MTGにおいて20万円以上の価格をキープするカードはシリアルナンバー付きやネオンインク仕様や再録禁止など特殊なカードに限られるのかもしれないですね。
(ただし、僅かながら発売から半年後くらいから徐々に値を上げるカードもあるので発売一週間後~数か月後以内の購入を検討するのがベストかと思います)
我々購入者側としてはこういった動きに左右されず落ち着いて購入タイミングを判断をする必要がありますね。
「適切な」相場はどうだったのか
前提として「買いたい人が買える」価格が「適切な」価格だと思うので、何十万円でも買う人が居る限りある意味「適切な」価格だと思います。
ただし、最終的に1/2・1/3程度の価格に落ちた以上、購入者としては買うタイミングを見極める必要があると思います。
実は海外のサイトでは予約時点で上記カード全て日本円で4万円~6万円で売られていました。
また、海外サイトではあまり変わらず以下相場で売られており、海外相場は安定しているようです。(記事公開時点で$1=144円なので68,900円位ですね)
■Card Kingdom (記事公開時点で$1=144円なので68,900円位)

■eBay

このように海外相場を参考にするのも1つの手だと思います。
なお、海外サイトでの購入は輸送時の破損・偽物のリスクが高いため安いからと言って飛びつくのはご注意ください。
さいごに
長々とした記事となってしまいましたが、ここまで読んでいただきありがとうございました。
次の大型コラボとしてスパイダーマンコラボが控えており、その際の参考になると幸いです。
私のコレクションを紹介する記事も書いておりますのでこちらもぜひ!